庭に緑が植わりはじめると、その場の空気が一転します。人工的だった家が、やっとその地に根ざすような、深く呼吸をし始めるかのような空気を感じるから不思議。
そう、『天空の城ラピュタ』でシータが言うゴンドアの谷の詩の一節。

ラピュタがなぜ滅びたのか、私よくわかる。ゴンドアの谷の詩にあるもの。
「土に根を下ろし　風と共に生きよう　種と共に冬を越え　鳥と共に春を歌おう」
どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんのかわいそうなロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ。

ほんとうに。便利な時代だけど、私たち人は土から離れたらいけないような気がしています。
庭はわたしたちの暮らしのすぐ傍らで、土の大切さを教えてくれる場所。
大地から育まれた命を感じさせてくれる場所。
そして四季折々に花を咲かせ、季節の訪れを感じさせてくれる場所。
家と周辺（自然+街並み＋ご近所）とをつなげてくれるのも庭です。
家と同じぐらいに大切だし、庭が与えてくれるものは計り知れないです。
建て主さんたちは、こうやって庭工事がはじまると、庭の放つ空気感を実感してくれていると思います。

そしてこの庭工事がはじまると、不思議とご近所さんの好意的な空気感を感じるから、やっぱり不思議な庭。お隣さんご夫婦が、出来上がっていく庭の様子を見に出てこられてニコニコした笑顔で、樹木の名前を聞いてこられました。この家が建ち始めて初めてのこと、、とっても嬉しいこと。。
『心地よい家』が、我が家だけでなく、周辺の人たちにとっても心地よいものであってくれれば、それこそ良い家だと思います♪

そして道行く人が、足をとめていく。
季節ごとに咲く樹木の花々がこのすこし密集し塀で閉ざされた界隈にもきっと潤いを与えてくれるはず。。
家を、大地に根ざすための庭工事、、野の草設計室も全員出動して、この数日間は工事に加わって蒼園さんと一緒に庭をつくっていっていきます。。
家づくり最後の想いをこめて。。

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