オリジナルの家具製作♪

 

無垢家具製作のご依頼があり、国産山桜で食器棚と本棚をつくることになりました。
今どきネットや地元の家具量販店で普通に家具が買える時代です。
そういったなかで無垢の家具のご依頼は、とても嬉しいことです♪

つくり手である私たちは当然、市販で売られている物と私達がつくろうとしている物とでの狭間には圧倒的な違いがあることを知っていますが、一般的にはそこを知ってくれている人は多くはないかもしれません。
時間的にもポチッとすれば即購入できるというお手頃さ。見ずしてポチッと出来るのは怖いようでもありその価格の安さに魅力があり、また物はつくるものではなく買うものというのがもう社会通念化しつつあります。
物づくりをしている者にとっては悲しいことでもあり恐ろしいことでもあります。

ご依頼いただいた家具。
まずは収納量の把握のために持ち物やご希望設置場所などを見せていただき、そのボリューム感やご希望をお伺いします。ご要望をお聞きして食器棚は6案、本棚は3案ほどの案が出てきました。
その都度どの程度の案が出るかは変わりますが、使い手の価値観によってメリットと捉えるかデメリットと捉えるかで選択肢が異なるので、単に食器棚を収納と捉えるのか、見せる意匠としての家具なのか、使い勝手優先なのかといった使い手の選択を問うような案をご提案させていただきました。
今回ご採用いただいた案は、用途は最低限満たしつつも暮らしに潤いや木の美しさを感じさせるような案となりました。
めいいっぱい収納を満たすという用途だけの家具となれば、せっかく木を使った家具の良さも半減して、何よりゆとりのない収納家具となってしまいます。野の草としてもちょっと面白みに欠けますが、そこは使い手さんのご選択次第なので何とも言えないところですが・・、私達としても好みの案が選ばれました。

野の草のつくる住まいも、機能や性能を満たしただけの箱のような家ではなく、心の豊かさや意匠の美しさやゆとりそして伝統的な技を感じさせる住まいだから、その点において家具も共通してます。
野の草の物づくりを理解してご依頼してくださって嬉しいです♪

本棚と食器棚はどこか兄弟のような感じに仕上がりました。

変わりやすいお天気が続く中、かなりお待ち頂いて、いざ嫁入りです♪

さあ、無垢の木の家具が家に到着すると、途端に部屋の空気が変わったような気がしました!
ビニールクロスのマンションのお部屋があったかみのある空気に。
手をかけてつくられた物だけが放つ心地よい空気♪
驚き~マンションのお部屋が木の家とまではいきませんが、家具ひとつでこんなに変わるとは私自身も思ってはみませんでした。木の家に住めない・・と諦めてはいけません。家具ひとつで変わります!

木部にはウレタン塗装をせずに、木が呼吸し経年変化を愉しめるように自然オイルを施しております。
これから家族とともに時を過ごして傷も付いたりしていくことになりますが、そこが無垢の愉しいところです。
無垢だからこそ手をかけていけば深まる味わいや風合い、家族との思い出を染みこんで深い色艶を放っていくことになり、それを愉しんでいただきたいと思っています。
木や伝統的なもの美しいものが大好きなクライアントさんだから、大事にしていただけることでしょう♪
製作して頂いたカグマさんに自然のオイルの塗り方も指導していただき、納品完了。

今回、マンションのお部屋に無垢の家具を納品させていただきましたが、暮らしのなかに木の家具が寄り添ってそこにあるというのは、なんだかとても大切な感じがしました。
木の家に住めなくても、身近に無垢の木があるということ・・なんだかそれだけで心が豊かになりホッとしますね。人間はやっぱり動物ですね。自然の素材が身近にあるということは、それだけで心癒されものがあります。
ぜひ無垢の木で家具を製作してみませんか。。

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