『成長と誕生の家』の荒壁熟成土の一コマです。梅雨に入る前に準備しておいた荒壁土。
季節も変わりお盆が過ぎた8月末。この現場は荒壁をつけるタイミングが年明けということもあり、
足しスサの最後のタイミング。左官屋さんも荒壁熟成土は新たな試み。何でかというと、今までお付き合いのあった矢野左官さん。親方さんは70台後半なんです。矢野左官さんが御健在のうちに次の世代の左官職人さんに移行したいですね。
前もって準備した稲藁のボリュームがちょっと少ないとの左官屋さんの判断で、急遽、藁を取りに帰って、スタッフのきよさんにも手伝ってもらい、
稲藁を追加。発酵する時間が短い時の足しスサは、少しでも早く藁が分解するように、前もって短く切って水にしばらく浸しておけばいいんだけど、
今回はそれは無理でした。(その後夏が戻ってきたかのように晴れが続き、気温が上がってきたので少しほっとしています。)
ユンボで掬えない隅は人力です。普段あまり体を使ってない体には堪えます。(笑)
藁の量としては今回はこんな感じです。この藁が4ヵ月後にどんなになっているのでしょうかね。
藁を足して1週間後夏のような晴れ間がしばらく続いた事もあり、表面がトロトロになって、手を入れるとぶくぶくと泡が上がってきました。
もともとの土が良い土を使うのが大前提ですが、土を寝かすという表現をすることが多い熟成土ですが、何もしないで置いておくだけではないんです。
こうしてお世話をしてはじめてこういう材料ができるのです。
今の時代はこういう仕事をする人は本当に少なくなりました。竹小舞を掻いて荒壁をつけることすら無くなってきています。
僕は土壁、好きですね。土壁を体感するとボードには戻りたくない自分が居ます。
みなさんも土壁体験してみませんか?
最近のコメント