梅雨の晴れ間は忙しい。。-1

 

そろそろ荒壁の裏返し塗り。
お陰様で今年はあまりジメジメした梅雨でなくて助かった!
荒壁の乾燥のためには、あまり梅雨は好ましくないから・・。
でもここ『つながる家+つなげる家』の現場は、風もよく抜けるところ。
19日間の表塗り乾燥で、壁もしっかりと乾燥しました。。

見て見て、この壁!

しっかりと熟成させ1年寝かせた壁土だから、割れ一つない
これはよく土が締まっている証拠。締まって密度があるという感じ。
特に、柱は5寸柱のため塗り厚もあり、通常の厚みより壁は割れやすくなるハズなのだが。。
ふふふ、ここが時間をかけ愛情をかけた荒壁土の真骨頂でもあるのです。
いつも言っている「時間をかける」という事の意味。。

荒壁『裏返し』は、先に塗った裏側を塗ること。
これで竹小舞はすっかりと見えなくなってしまう。なんだか残念な気持。。

さて、裏返しが終わり、これからまた2週間ほど乾燥させます。。
また土から水分が抜けていくのを、じんわりと待つ。
お天気との相談もあるので、2週間が3週間になることも。
これが昔ながらの家づくり。じっくりと一つ一つの過程が出来上がっていく。
家を建てる側には、『じっと、待つ』という大らかさが必要。
すべては自然に寄り添いながら、出来上がっていくから、人間の都合に合わせる事はできない。それは自然の道理に反することになるから。
急ぐのなら、乾式で石膏ボードを使った造りになるだろうし、有機溶剤を使用し瞬時に乾燥する仕上げにしなければいけない。そこに心の底から心地いいと呼べる壁は出来ない。


昔ながらの家づくりをやっていて感じる事。。
自然に添いながら生きていれば、何ごともうまくいくようになっている。
それを人の都合や、人の欲で、自然を二の次三の次にしてきたから、痛いしっぺ返しが起こる事になる。

この『待つ』という時間がとても好き。。
ただただ待つ。
私たちの大らかさや、懐の大きさを試されているよう。。

さて、次の『貫伏せ』まで、じっくりと待つことに致しましょう~

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