第一弾!結い土のワークショップin「つながる家+つなげる家」

 

日曜日、第一弾!結い土のワークショップが「つながる家+つなげる家」で執りおこなわれました
久しぶりの家づくりのイベントでしたが大勢の方々に参加していただき、昔ながらにあった無くしてはいけない『住』の良さを感じて頂く機会になりました。

しっかりとした本物の仕事。あまり多くを語らずとも、その空気感は現代住宅の比ではない力強さと説得力があります。先人たちが遺してくれた住まい。自然の摂理に寄り添うことで地震や腐りに対して無理のない住まいとなっていくこと、現代住宅が失ってしまったものなど、ほんのすこし垣間見ていただきました。

土のワークショップは、大人の泥んこ遊びのよう。この日ばかりは公の泥んこ遊びですよ~


大人も子供も、ワクワクするのが、泥の魅力
土は人を惹きつけてやまないものがあると思います。触っていると心地良い。。

若棟梁も今日ばかりは左官職です(笑)。
でも左官さんが塗るようにスイスイとはいきません。泥に悪戦苦闘中


外では泥を練って、運ぶ作業。
これはかなりの重労働です。左官見習いのまーくんが親方になって指導してくれていました。。
そう言えば・・まーくんが始めてやってきたのも『新居浜の家』の土のワークショップでした。そこで左官になることを思い立ってくれて今があります。こうしていま土のワークショップで彼が親方をしているのも、あの時があってこそ。不思議なご縁に、思いを馳せました。。

いつも私たちの自然農の指導役である”まんがら農園さん”もお手伝いに来てくれました。いつも土を扱い慣れているだけに腰の入りようがちがう。「田圃の畦塗りのようだね」っと、頼もしいかぎりです。昔はみんなが当たり前に農をしたり、結いで家をつくったりしながら、身体も作られてきたのでしょうね。


子供たちは暑い日射しのなかでも元気!前回のワークショップでは土で汚れるから、やだ~と言っていた女の子たちも、泥遊びに、いい笑顔
しかもワークショップ始まる時に、泣ける手紙をいただきましたよ。

こんなメッセージ、パワー100倍になるでしょ!

そして身体を動かした後のご飯タイムは最高~!
お昼前には、土も入れ終わり。ゆったりと昼食タイムです。


建て主さんと設計者で心をこめた料理。そしてまんがら農園さんからも自家野菜を使っての差し入れ料理たくさん
住まいも身体に優しい家なのだから、食事も身体に優しいものを。。
食事は大事です。一つの竈の飯を一緒にたべること、この行為そのものが心を一つにするように思います。一緒に食事は、欠かせません。

食後は自己紹介を含めながら、職人さんの話を聞いたり、参加者の話を聞いたりしました。
みな志が熱い参加者ばかり。食に携わる者、教育に携わる者、衣に携わる者、医療に携わる者、設計に携わる者、お産に携わる者、またこれから喜びの道を目指そうとする者。。
それぞれの分野はちがうけれど、抱えている問題の根っこは同じだと共感しました。
お金が、経済優先の社会が、効率主義が、自然を制してきた事が、どんな問題を産んできたのかという事を・・。それぞれに皆、試行錯誤中だけど、より良き社会を目指していきたいと想いを一つにしました。

大統領(大棟梁のこと)は「ここはまるで異次元に来たかのような人たちばかりだ」としきりに感心していましたが、まさに。若い世代は、いま変わろうとしているんだと感じます

職人さんたちも参加者の話はとても良い刺激になったのではないでしょうか。
自分たちの仕事にもっともっと誇りと意義をもって、自信をもって望んで欲しいと思います。そして広い視野をもって、食の事や、生命の事や、農の事や、自然の事に心を寄せて、そのうえで住まいを見つめていけれる職人になって欲しい、それがこれからのあらたな職人だと感じるところ。
家づくり塾は、参加者のためのイベントのようで、いつもながら主催者側私たちのためのイベントでもあるなと、つくづく感じます。。

最後に建て主さんの家づくりにおける現時点の感想をお聞きしました。

家づくりのパートナーを見つける作業からここまで8年がかり。
そして今現在もとってもスローな家づくり。
しかしもうこの家のことは我が子のことのような思いでいるそうです。こうやって現場に訪れてくれる人や職人さんたちが関わってくれることを、我が子に皆が関わってくれているという喜びをヒシヒシと感じていて、いずれこの家づくりが終わってしまう事を想像すると寂しく終わって欲しくない気持に今はいるとか。
最初は金銭的にも高値の花で、実現不可能だと思った家づくりであったけれど、多くの方々の力を借りて何から何まで手をかけた本物で妥協無くつくられていく姿に本当に感謝していますと。。

ありがたいお話しの数々を、建て主さんご夫婦の口から聞けました。
若棟梁も「話を聞いて、すべての苦労が報われた気分がした」と心から嬉しそうでした。

昔ながらの家づくり、
この結いもそうですが、心と心を互いに通わせ結びながら行われてきた家づくり、ここに真価があります。
現代の家づくりが無くしていったものは・・お金ではなく、「建て主さんのために・・職人さんたちのために・・子供たちのために・・未来のために・・」という、すべてのものに心を通わせていくという事。

参加者および建て主さん職人さんたち皆さまのお力によって、一つになれました。
ありがとうございました。。

次回もすでに計画されています!
第二弾!結い土のワークショップin「つながる家+つなげる家」
8月21日(日)10時~15時半
<午前>土のワークショップ
<午後>お話し会「石油会社から、左官職をめざして」「石油が食品に変わって、口にはいる時」 左官見習い:秋山まーくん

お話し会も、とっても魅力的です!
ご参加お申し込みください~。

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