家づくりも終盤。。

 

『つながる家+つなげる家』の家づくりも終盤です。。
畳屋さんがはいったり、水道屋さんや、電気屋さんがはいって最終の取り付けをしているところ。。

畳屋さんは、遠く山口県からはるばる起こして頂いての畳の製作。
「えっ?そんな遠くから」と思われるかもしれませんが、採寸して、自分の工場で製作して、納品するという仕事なので、あまり現場との行き来の頻度がない職柄。近場にこだわらず良い仕事をしていただける畳屋さんとお付き合いをしています。
他の職人さん同様にこちら畳屋さんも私達が自分達の足でさがしもとめた職人さん。納得できる技術力はもちろんの事、畳職人さんとしての熱い想いがあって、若い方々に伝統的技法での畳製作を保存継承していくために活動をされているのも気に入ったところ。
荒川製畳所さんは日本で手床(てどこ)をつくることができる唯一お二人のうちの一人です。
『床(とこ)』とは、畳の芯となる藁を何重にもかさねて締め上げてできた物のこと。今は当然、藁床であっても機械床です。いえいえ、多くの畳主流は藁さえも使わないスタイロフォーム畳だったり、木質繊維を固めた建材床が主流であり、畳本来の良さは失われているとも言えます。
もちろん私達は藁床の畳が大好き
足に優しいし、長時間座っていても疲れません。寝転がっても気持ちがイイ。
建材床は、座っているとお尻が痛くなってきますね。

住まいが、クロスや合板やサッシで高気密化され、生活によって出てくる湿気の行き場が全て畳に集中して、藁床畳は虫がきやすいと、藁床畳が毛嫌いされ建材床に変わってきた経緯があります。でも悪いのは畳ではなく、住まい
呼吸しない無機質な素材や、息苦しいまでの気密化は、もはや自然の素材・畳さえも拒否してしまう。そんな住まいは畳どころか、人間さえも住みづらいハズ

今回の『つながる家+つなげる家』では、きっと畳くんも気持がいい家。
防虫紙も使用せず、裏面のビニールシートも付けず昔ながらの菰(こも)裏にしていただきます。何から何までもが自然素材の家なので、無機質素材のビニールなどは心地悪く感じるのです。
荒川さんも菰を探してくれて、なんとか国産の藁で菰裏の畳になりそう~
しかも手縫いで表をつけてくれるそうで有り難し
今時はミシン縫いが主流ですからね。

こんな風に畳・・って一言で言っても、その仕様は様々です。
日本にあたりまえにある畳なのに、意外に畳のことを知らないのが日本人。
次回の納品時には、これから進める家づくりの建て主さんに畳の仕様を説明してもらおうと思っています。またご報告を。。

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