初*板倉工法の建前~♪

 

雨予報に惑わされた建前でしたが、当日は良いお天気!
こういう時は必ず天気が味方をしてくれます♪♪
板倉は杉の厚板を縦に積み重ねて、構造壁にしていく工法です。
雨で濡れてしまったら木が膨らんで、あとあと隙間があいてしまう原因だから、大ごと。
木材の乾燥に一番気をつかう工法と言えます。
それもあって当初杉の予定だった梁桁材も、杉では乾きが悪く、桧に変更となりました。
(桧は乾燥しやすい木材です)

助っ人にきてくれた大工さんたちもみんな板倉工法初体験。
初めてのことに予期せぬことも起こりがち。臨機応変にそれぞれが気を遣いながら先手を読んで建前をしてくれている様子が見られました。
こういう時にいろんな知恵が出てくるもんだなと、いつも感心します。
そして大工さんたちはこういう連携で知恵を共有しているんだなっと。

木目の美しいものをよく見えるところに配してくれているようで感謝です。
こういったさりげない気遣いが、いいもんです♪
柱の溝に建て込まれていった杉厚板が化粧として、室内の仕上げとなっていく板倉。
おおっ木!っといった感じに、木のあたたかみがいっぱい♪
あちこち絵を飾ったりできそうなのも魅力~♪

そしていつもは土壁の家ばかりなので、組み方も、ちょっと変わってきます。
後でつける土壁とは違って、厚板を先に建て込みながら木を組んでいくので、案外遊びがなく、最初に建て込み方を想像しておかなければ、手詰まりになって柱梁が組めないことに・・。
板倉は至ってシンプルな組み方が相性に合います。木組みで遊びたい大工さんにとっては少し面白みに欠けるかな?

ただ建前と同時に室内も出来上がるので、また土壁をつけないでよい分、工期短縮になります。
予算や工期が限られる場合は、建材類やボードを使わなくても家が造れるので、
自然にも環境にも人にも優しく、ゴミになる建材が出ない使わないという点で、今後選択肢の一つとして板倉工法はいいなと思っています。

そして面格子。
単なるデザインではありません。これも耐力壁としてちゃんと機能しています。
奥の蔵へのアプローチとなる北面は、壁で閉ざしたくなく、しかし耐力壁は確保しなければならないので、面格子にて耐力を確保するという一工夫。
これによって単なる小屋が、ちょっとインパクトある雰囲気に。後ろの蔵とも、イメージが合ってます♪
そして藤井棟梁が格子を納めるにも一工夫してくれてました。
ホゾ差し込み栓打ちにて桁との引き寄せ効果を狙ってます。気がつかないと見逃してしまいそうなところ、どこまでも細部にこだわりや遊びを感じる藤井棟梁です!


1日で、どんどん出来上がって、ご近所さんも、あら朝には何もなかったのにね~壁まで出来上がったの!(笑)。
みんな頑張ってくれて、屋根の野地板までは辿りつけなかったけど、もう既に完成の雰囲気~。
プレハブ住宅が1日で出来上がってビックリするのによく似ています。
でもこっちは自然素材100%+職人手仕事100%だから♪

そんなこだわりのピクチャーブックライブラリーが三津に完成します♪
いま着々と、出来上がりつつあります。
木の醍醐味、板倉ぜひ感じに来てね♪



棟梁お疲れさん~♪

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