古くても再利用。。

 

『心地よい家』も着々と進行中。。
建て主さんとはレンガやタイルの色決めをしたりと、現場の様子も仕上げ段階に入りつつあります。。
さてそんななか、支給材である古い昔の床板を何かに再活用してほしいという要望がありました。

が・・最初みた古い松板はこんな様子。
正直、汗、汗・・。
どこまでこれが使えるのか・・。腐りもあり虫食いもあり、ソリもあり、正直、海のものとも山のものとも分からないものといった感じで想像つかず。
悩みに悩みつつ、たぶん実施設計段階で使用箇所も何度かわたしの中で変わったと思います。
表面を何枚か挽き直して、松板の肌を確認し、どこまで使えるものか分からないけど、リビングダイニングの床板として使ってみようかということになりました。
内心どきどきです。だってこれ張ったばっかりに~せっかくのリビングが・・・と言われてしまえば、それはお終いですから(苦笑)。
まあ、木肌は悪くない、でも、半分は賭けのようなもの。

村上工務店さんもこういった事を嫌がらずにサクサクと付き合ってくれて、今回は本当に助かります。
さてさて、どんな・・気になる~(恐る恐る)。。

んん!なんとかなりの上物になりました!
賭けのような選択ではあったけれども、なかなか力のある雰囲気!
これは予想以上の仕上がりになりそう♪


とっても綺麗で、迫力満点!
肥え松の重厚感!
年月が経てば黒艶が出てくるのが松板、それがさらにこれから10年20年と家を良くしていってくれそうです。
再利用はどきどきものだけど、古いものがまた使命を与えられ輝きを放っていくって、何より素敵なことです。今回は私にとっても良い勉強となりました。
古いからと諦めては駄目。
どんな時も施主さんの難題があってこそ、鍛えられる設計者であり職人であると、痛感しました。。
良い感じに仕上がりつつあるでしょ~♪

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