お宅拝見。。

 

春爛漫の心地よい春日和。『土間と風の家』は、松山への通り道ということもあってその後、何かとチョコチョコお邪魔している私。ちょうど春を告げるツツジが美しく咲き誇っていました。

お引越しをしてから1ヶ月、そろそろ『土間と風の家』での暮らしも生活感をもって展開されてくる頃かな。
お家の引渡しが終わってからのその後、建て主さんたちの暮らしが営まれ始めると、現場だった『土間と風の家』は命を吹き込まれたかのように、人が暮らす家としての落ち着きを放った雰囲気になりました。
この雰囲気を感じるのが毎度の設計者としての楽しみ~。現場→家に変る瞬間。
やっぱり住まいは暮らしのための器です。本当に家の良さを感じる事ができるのは、暮らしが始まってから。

『土間と風の家』での暮らしをイメージして設計された棚や台やスペースなど、どんな風に役立ててくれているかなども設計者として楽しみな部分。
持ち物も自然素材や伝統工芸的な物も多く、家の雰囲気と相まって、とても穏やかで優しい空気感がしました。
設計がスタートした当初、お家に初めて伺ったときは、建て主さん達の暮らしももっと現代的な物が多かったような気がしたけど、家が建つこの何年間ですっかりと持ち物や好みがはっきりとされた感じ。
伝統構法の木と土の家に暮らすこの日を、ずっと建て主さんたちはイメージをして来られたのかもしれません。

お伺いすると必ず建て主さんが「ほんとうに毎日気持ちが良くて。さっきまで主人とその事を話していたの。」とお話を聞かせてくれるのが作り手として嬉しいこと。
自分で設計しておきながら、「ええ本当に心地よい住まいでしょ!」
自画自賛のようだけど(笑)、木と土でできた住まいにいると、心までが穏やかに柔らかくなるような感じがします。
また時折、お宅拝見いたしましょう。

関連記事

PAGE TOP