ゆっくりと、じっくりと。。

 

『ゆとりの家』も、建前以降の雨続きで、現場もゆっくり。。
梅雨の晴れ間を見計らいながら屋根の板金仕事をすすめていく。
まあ、急がず慌てずの工期を確保しているから、それもできること。

職人さんたちとは常に話し合いながら各所の納まりを決定していく。
つどつどの風景。作戦会議といったところだろうか。
この職人さんたち目線での会議がないと、良い家はできない。
家づくりの現場では、納まりが難しかったり、長く使っていくうえで発生しそうな問題もでてくる。それぞれの専門職からの問題や提案をうけて、それに関連する職人さんたちとの話し合いが進められる。
このときも浴室の天井裏にたまりそうな湿気を後々のためにも抜く工夫をしておこうという話になり、作戦会議。建て主さんからすると一生気がつかないで終わることなのかもしれないけど、現場では常にさまざまな配慮が施されながら進めていかれる。こういった積み重ねがあるかないかが、大きく家の出来栄え(出来上がってすぐの見た目ではない、後々長く住んでいった時の価値のこと)に左右するところ。
だから作戦会議は大事なんだよね

私は職人さんたちの声を大いに活かしたいタイプ、だから職人さんたちも率直な意見を出してくれる。もちろんそうでない設計者も多いし、極力職人とは話合いたくないと言う設計者もいて世間の家づくりはさまざま。
でもわたしにとっては、長い経験をもって専門職としてやっている職人さんたちが納得して自信をもってできる仕事がまずは大前提。そしてそのうえで私という設計者が美しさや使い勝手、建て主さんの考え方、長い年月に耐えうるための全体の調和をはかっていくのでもあります。
家は設計者の図面さえあれば出来上がっていくと思っている人も多いようだけど、でも違う。本当の良い家づくりは設計者だけの図面でできあがるものではなく、まさに職人さんたちとのチームによって完成していくものでもあるんですよね

そのチームにはもちろん建て主さんも加わっています。
3時の休憩時間に、ジュースやお菓子の差し入れ。職人さんたちの気持ちや仕事に感謝して、現場を心地よくしていくこと。建て主さんの職人さんへの心遣いや思いやりが、そのまま家にかえっていくんだとも思います。
建て主さんも頑張ってます

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