2020年稲刈り

 

先日、コロナ禍を吹き飛ばすかのような澄み切った秋空の下、大勢の方に集まっていただき野の草の稲刈りがおこなわれました。
稲刈りは、一種の御祭ゴトでもあります。
伊勢神宮での祭ゴトがそうであるように、とくに日本人の暮らしは主食である米づくりが中心でまわっていましたから。
主食となるお米、その副産物である稲藁さえも貴重な資源です。生活用品として藁は多く広く活用され、さらに家づくりにおいても縄や畳、土壁の材料として不可欠な存在です。
野の草がつくる昔ながらの家づくりにも、当然、藁なくては始まりません。
年々、藁は入手しづらくなっています。また入手できても主食のお米が農薬をつかっている今の現状では藁も当然、無農薬といえません。健康に暮らすための住まいをつくっているのに、それでは・・。
そんなことから始めたお米づくりでしたが、大地とともに生きる喜びや心地よさ、そんな日本人としての原点を感じる時間がお米づくりとなっています。

そんな体感をすこしでもしてもらいたくて今回、予想を超えてたくさんの人たちが集まってくれました。
朝早くから2升ちかくのお米を炊きましたよ😉
野の草のイベントにご飯はつきもの♪
だって♪ 同じ釜の飯を食べると、もうなんだかみんな家族のような気分になるから。
さらにみんなの美味しそうに食べる顔をみると、私も幸せになります。
子供たちはお昼のメニューを知っているかのように、作業中ずっとおにぎりを心待ちにしていたようです。やっぱり田んぼ仕事におにぎりは必須でしょ(笑)。


今回は子供たちの参加者が多く、戦力としてはまったくの期待外でしたが、なんのなんの、この子供たちの凄パワーにはちょっと大人たちをビックリさせました。
ひとりして、もう飽きたー!なんて子供はおらず、延々とザクザクと稲を刈り続けてくれました。
いつもならほんの一時、体験して、あとは周囲の虫や草花やお遊びに興味を移す子供たちなのに・・

なんと!最初から最後までの3時間半ほどの作業、大人もすこし疲労してくるほどの作業に、最後まで!
ザクッ、ザクッ!
という小気味いい音や感触がなんとも楽しかったようで、「楽しかったー!」という感想を言ってくれました。大人も子供も分け隔てなくできる稲刈り。
昔はこうやってお米づくりにおいては子供も立派な一人前としての働き手だったのでしょうね。

最後に子供たちにポーズしてもらいました。名づけて稲刈り5連ジャーです。
「稲を刈るんジャー!!」との号令に、勢い増して残りの稲を全部、子供たちで刈ってくれました(笑)。
5連ジャー、凄っ💓



前日の夜はかつて無いほど空が澄み切って遠くの小さな星星までがよく見えてキラキラとしてました。
この日の幸せな時間を予想するかのように。
田んぼでのお米たちに触れるひと時は、不思議に幸せな気持ちだったでしょ?
きっとそれは日本人として太古の大昔からお米をつくってきたDNAが流れているからなのかな💓
お手伝いに来てくださった皆さん、ありがとうございました!

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