化学物質過敏症、その後。。

 

キッチンのリフォームによってシックハウスを発症してしまったMさんのその後の様子です。

オールステンレスという謳い文句とは裏腹に、その下地には合板がベッタリと貼り付けられたキッチンを購入してしまってシックハウスになったMさん。
関東にある化学物質過敏症患者さんを診ることができる”そよ風クリニック”を受診をして、恐るべきことに!シックハウスからすでに化学物質過敏症に移行してしまった事を診断されてしまいました。
これによりある特定物質に反応していたシックハウスから、身体は多種化学物質過敏状態に移行してしまったことになりました。ほんの些細な出来事が、人生を大きく変えてしまうような化学物質過敏症へと・・アンパンマン
今後、生活のあらゆる場面での注意が余儀なくされます。シャンプー、洗剤、芳香剤、タバコ、消臭剤、化粧品、防虫剤、抗菌剤、薬、農薬、クリーニング、排気ガス・・・ここでは到底あげきれないほどの化学物質が脅威となってMさんに襲いかかってくることに・・アンパンマン

まだ今の段階のMさんの様子は、まだ普通の生活がかろうじて可能ではあるのですが、この期間のことをマスキング期と言われ、まだ症状が表に出てこない潜伏期間でもあるそうなのです。
マスキング期:長期にわたって化学物質に接していると、身体はいつも安定した状態を保とうと調整します。この状態を適応といい、適応状態にあると、血圧が上がったり、精神・神経活動も活発になって、 一見症状が軽くなり、その化学物質がある状態の方が快適に感じるようになります。でも、実際は有害な化学物質が体内に蓄積されていくことになり、悪化に向かいます。
このマスキング期の段階に、化学物質を取り除くと、今まで適応していた状態から身体が乱れるので、かえって体調が悪くなると言われており、悪化をかかえつつの綱渡りのような暮らしになります。
Mさんの様子・・今後どうなるのか・・それは分かりません。

化学物質の濃度測定の調査もおこなったようでしたが、結果は国が認めた許容範囲内ということであり、メーカーサイドにとっては有利な結果が出ました。裁判をおこしても間違いなく負けるでしょう・・。
多額のお金を使って、体調不良となって、化学物質過敏症に移行しても、その責は問われないのです。これが国も認める許容範囲の濃度基準でもあるのです・・。
皆さんこの結果をどう思いますか?

ひとまずキッチンを再度リフォームしなおさなければ、合板臭のするキッチンは使えません。
私のほうの仕事は、出来るかぎり安心できるキッチンをつくるという事。
ただ木材などにも既に反応する恐れがあるので、慎重を要します。

本日から大工さんにはいってもらって工事開始!
キッチン台やクロスやタイルを撤去すると、もともとの家の下地が出てきました。
わっ、ここには合板に似た木質板が出てきて身体にやばそうです・・汗
なんだか臭いもありました。ただメーカーさん曰く、構造壁らしいので撤去は難しい・・汗
大工さんも途中具合が悪くなったのはそのせいなの?
解体撤去した前日から気になっていたその木質板だけ、急ぎアルミで封止をすることにしました!
剥がせば剥がした分、悪いものが出てくるなんて・・アンパンマン
はあ、もともとが身体に安全な家づくりがされていないから、こういう事になるのよね・・・アンパンマン
どこまでも今時の物は危険に満ちています!

化学物質過敏症者が安心して暮らせる家づくり、
いえ、化学物質過敏症を生まない家づくりが求められています。
私自身もこういった仕事をとおして、自分に刷り込むように学ばせていただく良い機会です。
プロとして安全な家づくりとは?という事を刷り込まれている感じです。
さあ、万全というものがない化学物質過敏症者のリフォーム、どうなるやらです。

今後も、化学物質過敏症と住まいについてもお話をしていきたいと思います。
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