小さくても本物の家。。

 

昨日は『広島ならではの気候風土適応住宅のかたちを考える』といことで篠節子さんの講演が広島であり、気候風土型の家づくりをしている私たちも他県の方々の取り組みを勉強にしようと、瀬戸内海をわたって講演に行ってきました。
そして講演のご案内をいただき、また同講演の前座として地元で広島ならではの伝統的工法を実践されている佐々岡建設の佐々岡さんのご自邸も篠節子さんとご一緒に見学させていただくことになりました。

本格的な伝統構法ではないものの、現代の省エネ法をクリアさせていくために佐々岡さん流のアイデアがたくさん盛り込まれた土壁をつかった構造現しの伝統的工法の家。
25坪の小さな家は、小さくても木や土の豊かな感じがする住まいでした。
しかも価格は2000万円だと言うことで、さらに驚きです!
2000万円といえば、建材のオンパレードで安普請な家が一般的ななか、佐々岡さんの努力や熱意なくしては実現できないことに関心させられました。
佐々岡さんは、大学で設計を学んで大工になったということもあって、どこかしらセンスの良さや使い勝手、小さくても開放的な間取りの工夫が感じられるもので、そこが住まいをさらに豊かな感じに引き上げていると感じられました。

ちょうど私たち野の草も、いま伝統構法での『小さくとも本物の家』の実現にむけて計画中段階だったので、この佐々岡さんの小さくても木と土の家というのは、私たちの構想とも重なって良い参考になりました。
もちろん野の草には野の草のめざしたい『小さくても本物の家』があって、佐々岡さんの住まいとはまた違いますが、各地で頑張られている方の活動など、学べることは学んでいって自分たちの足しにしていきたいところ。今回は本当に良い機会でした。

見学をご一緒できました篠節子さんのほうは、国の委託などを受け持続可能なまちづくりや住まい、伝統的工法住宅の温熱調査などの研究活動など国の動きとともに最前線で動かれている方でもあります。一度お話を直接聞きたかったという願いも叶い、また気候風土適応住宅の最新の動きや各地での動向など、たくさん情報をいただくことが出来ました。
2020年の省エネ法適合義務化(住宅の断熱義務化)は立消えとなって伝統構法の先行きにひとまず闇はなくなったけど、でもここで安堵するのではなく、さらに今後、気候風土適応住宅という気候風土が培ってきた地場の持続可能な家づくりを広めていくために、これを機に気候風土適応住宅がちゃんと社会的に評価されていく仕組みをつくっていく動きのよう。。
すごく嬉しい内容です。国の動きとともに最前線で推している動きがある。そしてこれからが各地での頑張りが本当に大切なのです♪
消え行く職種に光をあてて、本当の豊かさを取り戻していくために。。

野の草も持続可能なサステナブルな社会にむけて伝統構法による『小さくても本物の家』実現に頑張ります!

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