設計事例

『イチョウのある家』

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在来土壁工法
設計:橋詰飛香
施工:西渕工務店

完成:2007年8月2日

仕事も子育ても落ち着きを迎えたこれからの人生を・・ふと考え始めた時、忙しさのなかで楽しむゆとりのなかった”暮らすこと”その一つ一つを大切にしながら残りの人生を楽しみたいと・・このイチョウの見える地に家づくりを決心。
床を磨くことや、庭木の手入れ、掃除や住まいの繕いまでも楽しみたい。効率よりも効率のなかで忘れ去られようとする豊かさに想いをよせ。ゆっくりとじっくりと時間をかけながら、老いながらも手を入れていく事で美しくなってゆく住まいをつくる事になりました。
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「帰りたくなるような家にしたいの」
そんな想いが玄関先周辺を季節折々の草木で彩りました。
塀で囲わないことで、敷地はより広く感じられ、風も通りぬけるように。緑いっぱいの気持ちのよい空間は、我が家だけのものではなく、町並みの風景となるように願って・・。
気持ちのよい町づくりは、まず我が家から。
そんな家は自然と帰りたくなる我が家となっていく。『イチョウのある家』は、いつも四季折々の花や心地よい風がとおりぬけています。
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玄関は、路地のような空間。
密集した町中で、静かに住まいへと招き入れてくれる路地。きっと訪れた人は忘れる事ができない、このお宅の記憶となるでしょう。。
そんな路地は、防犯対策をしつつ、いつも玄関の戸を開け放って風を招きいれるための役割。
縦格子によって見え隠れしながら少し町並みから距離をおくことで安心して開け放てる空間としています。。
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トントンと階段をのぼっていくと・・・
その先には、お出迎えをしてくれるかのように
この家のコンセプトである”イチョウの木”があります。
パっと広がる窓に、切り取られたイチョウの木。訪れる人はここが町中だと忘れるぐらい。
季節折々の顔をみせてくれるこのイチョウの木と共に・・ここでの暮らしがひろがっていくのです。
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木と土と竹と藁と草と石。
主にはそれだけで構成された空間。
それで十分なくらい素敵な住まいができます。
職人さんたちの本来の手仕事さえあれば無限大。それが昔ながらの家づくりなのです。。

あとは薪ストーブなど
火があるのも暮らしの楽しみとして。。
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優しく気張らず。。
柔らかいお母さんの懐のなかのように。。
訪れる人が時間を忘れ、ついつい長居をしたくなるみたい。
そんな人が自然体でいられる空気。
母なる大地の土や、そこから生まれた木にはそうさせる不思議な力があるみたい。
この空気が一番大切。。
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キッチンは家具職人さんによる製作もの。
合板と化学接着材は使わない、
無垢材による昔ながらの指物の仕事です。
食器棚や水切り棚も同じく製作しました。

女性にとっては一日の多く、人生の多くを過ごすキッチンだからこそこだわりたい。
長く愛せるキッチンとして。
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