また今年も!
ワシントン・ボセル大学の工学部の学生さんたちがサステナブルなお勉強の一貫に、日本の伝統的な家づくりを見学にやって来ました。
この時ばかりは、いつもはゆとりある『心地よい家』のリビングも急に狭くなった感じです(笑)。
サステナブルとは・・持続循環できるという事。
悪化する地球環境に、サステナブルは、いま世界中の最も重要な取り組みテーマでもあります。
持続循環していくなんて、当たり前すぎて普通のことなのに、それをわざわざ課題としなければいけないのが今の世の中・・。
日本のむかしながらの家は、ずっと持続循環してきた住まいでした。
山や里や海の恵みと地場のひとびとを活かしながら、自然環境とともに循環してきた住まいです。
そして人々も自然とともにある暮らしをしてきました。
ゴミを生む暮らしではなく、如何にして丈夫に長持ちさせ、そして使い終わってもなお再利用していくかが常に暮らしのなかにあった。
そこが私が、この家づくりにはまっていった最も大きな理由。。
見渡せば人の健康を悪くさせ、自然の環境も悪化させていくような素材でできる家ばかり。そして使い捨てのように。
はたしてこれがゴミとなった未来は、どうなるんだろう・・と。
そのときから、そこから脱したくて、右往左往しながら手探りで。
行き着いた先はむかしあった普通の家。でもそんな家づくりも、消えかける灯火のように、職人たちも行き途絶えようとしている。
持続していくって簡単でないのよね。
遺していこうと努力しないと遺せない。
持続循環していた家を無くすことは、そこにあった想像を超えるような大きな循環の輪を失うことになる。そしてそこにあった暮らしも・・。いえ、暮らしがなくなったから循環が途絶えるのですよね。
それがどんなに掛け替えのないもので尊いものか、ひとたび失えば取り返すのに、どんなに大変なことか・・。そうならないように・・。
アメリカの学生さんたちは、日本のサステナブルな家に興味をもってくれたけど、さて日本人たちは?・・
まあ、信じて歩むしか、他に道はないしね♪
お施主さんも応援に、お茶と坊ちゃん団子でお接待をしてくれました。
見学に来てくれてありがとう!
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