新たな『伝統的構法のための設計法』の報告会に参加するため京都へ行ってきました。
”新たな”に期待するもののやはり難解です(汗)。
こういった集まりに参加していると毎度見る顔ぶれがあります。大工さんも多くて、設計者でも難解な内容なのに、勉強して伝統構法を吸収していこうという意気込みに、いつもながら感心させられます。
木の家ネットの仲間たちも多く、参加するたびに、私ももっと勉強せねば!という気合が入るのはきっと私だけではないハズ。ここに来ている人は本当に勉強熱心です~。
さて報告会も終わって、いつもならトンボ帰りのところ、ずっと行きたかった美山に寄って帰ることに。
茅葺屋根群が残る集落。
まさに日本昔話に出てきそうな家々たちです。
山々と田畑と家並みが一体となって、まさにここには日本の里山の原風景があります。
あ~いいなあ。美しいなあ。優しいなあ。
観光地化されているものの、まだ茅葺屋根で生活している人も多いようで。
また集落のあちらこちらには、川から水が引き込まれて清らかな流れが身近にありました。
洗濯したり、野菜を洗ったり、畑に水を撒いたりと生活に必要な水。
そんな清らかな水が豊富に暮らしのすぐ身近にあるなんて、何より羨ましい!
ずっと私達もそんな地を探し移住したかったので、羨ましくさえ感じました。
日本は水が豊富で豊かな国ですが、こういった身近に水を感じ、水を想う暮らしがなくなったと感じます。それは豊かさをひとつ失ったのと同じ。。
そして美山に来て初めて感じた事のひとつ、庭に『松』がある美しさを知った私!(驚)
美山の茅葺のある家の庭には必ず、松の木が植えてあって、それがなんとも言えぬほど心惹かれるような美しさなのです!
それまで庭に松なんて、絶対植えたくない木の代表格!みたいな気がしてましたから(笑)、あらあら不思議。なんでかなあ~。
茅葺の家と松は、絶妙な相性~で、お互いの良さを高めあっている感じ♪
まさに日本昔話に出てくる風景です。
どの家々の松もかなりの樹齢で、しかも自然木。 そう、変に剪定されてなくて、その雄々しく逞しい姿を、拘束されず歪まされず、松本来の姿を感じさせています。
私が何故、松が好きでなかったのかが分かりました。
どの家々の松も立派で、しかも自然木ゆえにその枝ぶりは面白いほど豪快で多様です。
上品に枝ぶりを整えられ、よそ行きに仕立てられた品の良い松とは違う。
自由に伸びやかに生きる松の木が発する空気を感じます。
松って、いいなあ~♪
そんな事を想いながら帰路についた私たちでした。。
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