アメリカから学生たちがやって来た!

 

ワシントン・ボセル大学の工学部の学生さんたちが『土間と風の家』の見学にやって来ました。
今回、愛媛大のルース先生の授業の一環として日本にやって来られた学生さん、
”省エネルギー”が授業のテーマだそうで、ここは私も日本の良き家づくりを知っていただく絶好の良いチャンス♪
小躍りをしない訳がありません(笑)。
昔ながらの家づくりは、資源を無駄にすることがない持続循環のサイクルが構築されたもっとも省エネルギーな住宅です。
現代のように50年生きた山の木を使って30年で壊されるような家を建てるのではなく、100年200年家を長くもたせていくための知恵がいっぱい秘められています。
どこまで日本の物づくりの心が伝わるか。。

異国の学生さんに日本の伝統構法の家をお話するのは初めてなこと。
でもさすが皆さんとても積極的でコミュニケーションが上手です。
一方通行にならない、聞いた話をお互いに論じ合ったりと、日本との違いを感じました。

↑いつもおこなっている古式製法での本物の和紙と現代的和紙の引き裂き実験
笑いが出るほどの違いに一同の驚き。体感をもって、古来からの物づくりの素晴らしさの一端を感じてもらいました。
こういった和紙ひとつ、土壁ひとつにおいても使い終わったからと言って、日本の物づくりは”捨てる””ゴミにする”という発想がなかったというお話。大切に長く使っていくための知恵や工夫をしてきました。そここそが持続循環型の省エネルギーサイクルと言えます。

↑みんな真剣!
アメリカでは移動や移住が多いとのことで、そもそも家が”長くもつ”ためにお金をかけるという発想があまり無いのだそうです。その分のお金はインテリアにかけるものらしい・・。
でもスクラップ&ビルドな社会は持続可能なのか?燃費が小さいだけの家を省エネルギーと言えるのか?
暮らし方や生き方を見直していくことを、これから真剣に考えていかなければいけないのではと、お話をしました。
日本の物づくりの心や伝統文化が、良いヒントとなって異国に良い影響をあたえてくれると良いなと期待します。。

わたしも再度、先人たちが残してくれた日本のスピリットが大好きでたまらないと再認識。
お伝えできて幸せでした~。。

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