蒸し剥ぎ。。。

 

ご報告が遅れ昨年のお話ですが。。。
楮の蒸し剥ぎの応援隊として高知県に行ってきました!
野の草は毎年楮の蒸し剥ぎに高知に行っていましたが、
今年は新しくお世話になる紙漉さんの蒸し剥ぎに参加してきました。
昔ながらのやり方で楮を蒸して剝いでいきます。
楮は案外身近に生えている植物だそうで、作業していた山の周辺にも生えていました!
土壁で使う棕櫚も山に入ったら意外にも簡単に見つかりますよ。
昔から伝えられてきたものは
身近にある物から人の手によって形を変えて人間の生活に密に繋がっているんですね。

赤煉瓦張りの火床。
その上に束になった楮をのせて大きな樽を被せて蒸していきます。
蒸すことで楮の皮を縮めて剥ぎやすくするそうです。

ここからが時間との勝負。
熱々の楮を毛布で包んで急激に温度が下がるのを防ぎつつ、
手分けをして皮を剝いでいきます。
皮を剥ぐときに皮をバラバラにさせないように一枚の布のように剥げると合格点です。
簡単に剝けますが、ここは慎重に蒸し剥ぎ作業。。。
意外に一枚の布のように剥ぐのはコツがいるんです。
コツをつかめば簡単に剥いていくことができます!
『小さな本物の家』の建て主さんの息子さんもこの通り!
身体全体を使ってスイスイと剝いていく姿。
頼もしいです!

皮を剥いて出てくる“おがら”これは紙漉には扱われていません。
昔はお風呂やかまどの焚き付けなどに使われていたそうですが、
今では生活の中で火を扱うことが少なくなっているので余ってしまうそうです。。。
野の草だと薪ストーブの焚き付けに打って付けですね♪

皮を剥いだ物は束にして乾燥させていきます。
次の工程は“ヘグリ”と言って黒い甘皮を剥いでいく作業。
和紙ができるまではいくつもの工程があって
実際に和紙になるのはほんの数パーセント。
この現実には本当にビックリ!

昔は蒸し剥ぎ作業はいくつかの紙漉職人さんが集まって、
近所の人の手を借りながら大勢で作業をしていたそうですが、
今では昔ながらの和紙を使う事が極端に減ったことで
紙漉さんの人数も少なくなり危機的状況。。。
昔ながらの和紙は丈夫さ、風合いがあり、長く使っていくことができます。
また、自分で体験した物は愛着がわき自然と大切にしたくなります。
少しでもこのようなモノ造りの体験を通して現状を知って、
少しでも使って頂けたらなと思います。

今日も一段と寒いですね。
鈍川はみぞれが降っています。。。
三津蔵(三津の蔵の現場)ではもう桜が咲いていて、
もう春だなぁ。。。
なんて思っていたのに
暖かい日差しはまだまだお預けですね。
春さん。待ち遠しいです!(笑)

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