こころほくほく。。

 

春のこの時期は自然のめぐみを追いかけて忙しい。。
仕事よりも(笑)。
わかめに続き、まった無し、海の恵みにつづく、山の恵み、ぞくぞくと。。
季節と共に、自然と共に、家づくりもそして暮らしもあるのが、野の草設計室です♪
それが私たち野の草設計室の根っこの部分。

昔のひとはこうやって季節と共に自然とともにあるなかで、家につかう自然の素材に精通し、それをうまく活用してきたといえます。そして自然に反する行いをすると、痛い痛いしっぺ返しがあることもよく知っていて、自然の摂理に添うことを旨として家をつくってきました。
家のつくりはその土地の気候風土にそったものであり、それは日本全国共通する心得のようなもの。
そこをキチンと守れば、家は何百年と長くもつものとなっていきます。

いまの家のつくりは?
・・残念ながら、その土地を見ず。
日本にはせっかくこんなにも素晴らしいその土地の物づくりがあるというのに・・
あっちの国の物が良いと聞けば、簡単になんでも手に入る時代・・所かまわずお国かまわずといったところ・・。

昨年天国に旅立ってしまった、昔ながらの仕事ずっと続けてきた矢野左官さんが言ってました、
「”ところ”の文化やけんなあ。。」
その頃、アレモコレモと所構わず一番良いもの探しをして家づくりをしようとしていた私に、投げかけた言葉でした。
その時ハッと、自分の愚かさを知りました。
最も大切なこと・・

そう、その土地の文化を大切にしていこう。

それは生き方みたいなもの。
それ以来、ほんとうに大好きになった日本のもの。
昔もっていた日本人としての考え方や精神性、自然にたいして手を合わせたくなる心、アニミズムなど。
本物のしごとを遺そうとする職人さんの本来あった仕事を知るたびに、その考えが深まりました。
だから私たちの家づくりはデスクの上でつくるものではなく、自然にふれ、土にふれ、そのなかで昔ながらにあった家をつくっていきたい。。
効率やお金儲けとはすこし距離をおいたところで。
そこに何かこころを満たす本当の豊かさがあるような気がするのです。。

いやはや、単純に食いしん坊~なだけかも(笑)。
さて、春はこころほくほく、その土地の豊かさを肌で感じましょう♪


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