古瓦の再利用~。

 

以前に古家から取って帰ってきた古瓦を、再利用の時がきました。
(過去のブログ→http://nonokusa.com/2013/05/18/ゴールデンウィークはやっぱり・・/
むかしは瓦だって、寿命がきても捨てる、という事はありませんでした。
土塀や竃の下地に使ったり、敷き瓦にしたり、焼きなおして屋根瓦として使いなおすこともできます。
とことんまで使い切って、あとは大地に還っていく。
それ以上の心地よさはありません。

さて今回は、基礎コンクリートの立ち上がりを隠していくのに古瓦を小端積みにしてみることに。
古瓦にしかだせない経年変化による色ムラ感や歪が、木と土の家にスッと馴染んで、素敵の一言!
もったいないから再利用する、をはるかに上回る、風合い、古瓦効果!
この風合いは今時の建材では出せません。

この頃の製品は、いつもピカピカ綺麗なのが多くて、昔ながらの家づくりでは建材選びにはとっても悩みます・・。
木と土の家、木にしろ土にしろ、均一でない色合いや、手仕事感は出てくるものだから。
そこに均一で一寸の狂いもない工業製品がやってくると、妙にそこだけが馴染まず、貼り付けたような違和感が・・。
この基礎コンクリートの立ち上がりも、通常ならモルタル塗りかタイル貼りなのでしょうが、製品類は冷たくなりがちなので、この古瓦がよい具合に一翼を担ってくれました。

ただ、なかなかこの昔の古瓦。捩れや狂い、サイズの大小は当たり前。
職人さんにとっては、ピシッと均一な物のほうが断然積みやすいのは当然のごとく。
そこを設計者のリクエストに応えて、苦労しながらもやってくれました♪
おかげさまでイイ感じになりつつあります♪

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