蔵は楽しい。。

 

あのオンボロだった蔵も、しばらくご報告せぬうちに
立派な蔵の姿に蘇りつつあります。
関わってくれた職人さんも「こんなに立派になるなんて・・」と、驚きが隠せないようす(笑)。
たしかにそこが古建築にかかわる面白いところ、新築にはない面白さかもしれません。


また蔵特有の左官さんの仕事も、今回はたいへん勉強になるところ。
何度か手を入れられ手直しされてきた蔵は、あちこち変なつくりもあって、左官さんも頭を抱えつつ。
手法や手の掛け方が色々とあるなかで、工夫しつつやってくれました。
やってはいけないタブーとか、こうすると長くもつ事ができるとか、土の重量の受け方とか、縄の掻き方(編み方)も違って、先人たちが試行錯誤でつくりあげてきた物づくりを見ることができて面白いです。
昔ながらの建築にはそういった、長く検証された結果の合理的な形(つくり)というものがあって、現代の物づくりとは建築がもつ厚みそのものが異なるような気がします。
いまは亡き先人たちから、声なき声を聞くようで、若い私たちにとっては学ぶことが多いようです。

隣地境界の制約もあって、瓦葺きだった庇が短くなってしまったけど、
大工さんに持ち送りをつけてもらって、とっても雰囲気がよくなりました♪
蔵は終盤、あと一息です。。

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