野の草の恒例行事となっています麹からつくる味噌づくり、ゴールデンウィーク前半をどっぷり使って行いました。ゴールデンウィークは、旅行より、こうやって暮らしの事をするのが好きという参加者さんたちです（笑）。私もその一人です。

野の草の味噌作りは、出来合いの麹を使うのではなく、麹づくりから楽しむ本格的な味噌づくりです。
この麹づくりが、味噌づくりの醍醐味と言え、実はもっとも楽しいところ～。
ここを味わって頂かないと、日本人の食文化である味噌や酒や醤油、味醂、酢、漬物など多様な食が、菌との触れあい無くして生み出されなかった事を感じることができません。
菌との触れあいをとおして、先人たちが繋いできたものの尊さを日本人として知って欲しい。
添加物が加えられ、発酵促進剤など、味噌と言えないモドキが多く流通するなか、本物を知ってほしい。
それは家づくりだけでなく、食にも通じる、野の草が伝えたいことです。

麹づくりは初めて、という顔ぶれがいつもあり、またそれが楽しいところです。
味噌づくりの良いところは、家族全員で楽しめるところにあります。また世代間を問わず、小さな子供たちにもたくさん出番があります。とくに男性の方が大いにハマル（笑）のが見ていて面白いところ。
これも昔ながらに薪をくべて火を炊いて味噌づくりをするからこそ。大きな釜で火をくべたり、お米を蒸したり、大豆を煮たりするには男性陣が圧倒的なたくましさを見せてくれます。
そう考えると味噌づくりはお台所で小さくする女性の仕事ではなく、大家族の一年分の味噌をしっかりと仕込む家族一丸となった大仕事でおこなうのだと感じます。

そして菌ちゃんを育てるのは私たちのなかに眠るDNAを呼び起こすようで、ワクワクします！
竹小舞掻きや荒壁塗りにワクワクするのと同じ感じ～！
ハマラズにおられるものか（笑）～。
みんな菌の魅力に引き寄せられ、菌をとおして自然無くしては私たちの暮らしが成り立ってこなかった事、自然を愛おしく思う心を感じて欲しい～です。
自然の声に耳を傾けると、DNAの奥深くからワクワクする何かを感じるのですよね～。
みんなの幸せそうな笑顔を見て、これがあるからやっぱり止められない♪
参加者一同さん、なんとも言えない充実感と満足感を感じてもらえたようです。