念願の竹小舞。。。

 

みなさん、お久しぶりの投稿になります島崎です。
昨日、念願だった竹小舞搔き体験をさせていただきました。
ずっとお世話になっている矢野左官さんとの仕事が
『心地よい家』の物件で最後になってしまいます。。。
私にとって、最初で最後の矢野左官さんの職人技を見れる貴重な体験です。

あの柔らかで包み込むような土壁が出来るまでには、土壁の土台となる竹小舞が必要不可欠!!!
土壁をつけると見えなくなる竹小舞ですが、見えなくなるところほど重要な部分なのです!

昔ながらの竹小舞は竹、藁縄を使い搔いていきます。
1軒分の竹はこんなに多く使われているのです。(写真に入りきれてないですが・・・)
藁縄も大きい段ボール箱3つ分です。

職人さんたちは縦と横の間渡し、小舞竹を手際よく入れ次々と出来上がっていきます。
さすが職人さんですから無駄な動きがない!

竹小舞初心者の島崎も見よう見真似で千鳥に小舞搔きをしました。
今後結いで竹小舞をしていくので、その為に搔き方の勉強です!
コツを教わりながら無我夢中で作業に奮闘中!!

ここで一つポイントを紹介!
小舞を搔くときは藁縄を水で湿らします。
湿らせることで藁が柔らかくなり搔きやすくなります。
そして藁縄が乾くと同時に強く締めることが出来きるのです。
実際に体験すると確かに湿らせると藁がスルスルと竹の間を通り抜け、搔きやすい!

ここでの竹小舞は1週間から10日ぐらいで搔き終わるそう。
それまでに矢野左官さんの知恵と技術を少しでも教わりたいと思います。
出来上がった竹小舞は土壁の中に隠れてしまいますが、とっても綺麗で魅力的なのです!

今回は、小舞を搔きながら職人さんから知恵とコツを教わり非常に勉強になった1日でした。
つくづく私は恵まれた環境に居るのだと思います。

現代の家づくりではまず体験できないことです。
天然素材を使って、昔ながらの職人技を受け継ぐ人たちの知恵と技術が散りばめられた家造りができるのですから。
そして何より職人さんの技や知識を教えてもらえる!!
昔ならば目で盗み、自分で何度も挑戦、失敗を繰り返して得ることの出来る知恵です。
それを素人の私にその知恵を丁寧に教えてくれる職人さん。
職人さんの懐の広さを感じました。
聞いたところで出来るわけではないですが、知ると知らないでは雲泥の差。。。
残りわずかな時間を大切にし、職人さんにいろいろと教わりたいと思います。

関連記事

PAGE TOP