草を掻き分けつつ。。

 

なかなか下りてこなかった『心地よい家』のカーポートの確認申請がやっと下りました。
準防火地域ということもあって、そこを木造現し(柱や梁などを木で見せてつくる)で造るとなると、なかなかに面倒。
たかが小さな簡易な車庫なのに、本体の家よりも確認審査の期間がかかってしまった・・。
本体もかなり面倒だったんだけどね・・。

今時、カーポートはアルミの既製品がほとんどだから、確認申請が面倒な準防火地域で、わざわざ木造車庫なんてなかなか無いのでしょうね。
審査担当者の方には早々と「不燃でないと・・」そんな風。
えっ!木造現しで家のほうは確認通ってるのに、簡易なちょっと柱や梁があるだけのカーポートで、家が出来て車庫が出来ないなんてないでしょっ(ムッ!)。
という訳で、変な感じに火がついてきて(笑)。←こういうの高知県人の血?
仕方なく・・燃えしろ設計という、ある一定の時間は木材の表面が燃えても避難上有効な耐力があるということを構造計算で示して、やっとのこと確認がおりました~。
担当者も燃えしろ設計は初めてとの事で、これまたなかなか前に進まなかったけど。

いまの時代、昔ながらの構法となると、こちらが色々と告示を調べて引張り出して突っ込んでいかないと「駄目だ、無理だ、出来ない」で片付けられてしまう。かなり建築基準法を熟知していないと木では家が建てられないようになっているのが今の現状ではないかな。
でも今時とちがってこちら、時間だけは十分に頂いている家づくりなので、テコでも審査をとおす覚悟。
その脇でサクサクと確認がおりていくメーカー住宅のほうが、きっと何倍も手間がかからず、審査機関も利益になるんだろうなあ~っと。きっとうちは車庫ごときに面倒なお客に違いない(苦笑)。まあ私たちも手間ばかりでなかなか利益にはならないけど(苦笑)。
気の毒になりながらも、木の家づくりが廃れていってしまわないよう、手間うんぬんで簡単には流されてはいけない。
まあ、昔ながらの家づくりで常に時代に逆行し草を掻き分けてきた私たちだから、
すっかり草のように根強く、少々ではヘコタレん根性が染み込んでますから、ご安心!

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