『往き、還る家』も完成まであと少し。。
暑い最中、今は大工さんも最後の踏ん張りで頑張ってくれています
今時の家は鑿(のみ)も鉋(かんな)も使わない家づくりが主流となっています。
でも『往き、還る家』は大工さんの本来の仕事がないと造れない家です。
ひとつひとつが手作業で便利な建材類を使わないので、そのぶん時間がとてもかかります。
大工仕事といってもその中身はさらに人それぞれ。
手を掛ければどこまでも手を掛けられるのが家づくり、それがまたその大工さんが造る家の個性となっていきます。
ここ水木棟梁の現場は、彼のこだわりが半端なく。
ちょっと普通の大工さんでは、引いてしまいそうなマニアな域をつねに垣間見ます
見る人が見れば、このマニアさが分かる天井↑↑
でも分からない人には分からない
杉の赤白の材料をリズミカルにそして規則正しく並べ張っているのです。
この天井を張るのに番付け(1枚1枚の板を張るための順番)がついていたのには、さすがの私も水木棟梁のこだわりに圧倒されました
大工さんそれぞれに力をかけるべき仕事が異なってきます。
またそれがその大工さんが関わってくる家の個性となっていく
『往き、還る家』での隠れたこだわりは語りつくせないほど。
また丁寧にしごとをして下さっている担当の村田さんにも感謝です
こうやっていつも色々な大工さんとおつきあいしている私は、図面の上だけでは語れない大工さんの仕事ぶりをいつも楽しませて頂いています。本当に色々な大工さんいるから~
大工さんの仕事は奥が深くずっと見ていて飽きないから不思議
そして同じくそんな大工さんの様子にすっかり魅了され、いつも現場にいる響くん
『往き、還る家』のお兄ちゃんです。
物づくりが大好きで、木工が大好きで大工さんの仕事にとっても興味があるみたい。
彼の目にどんなに映っているんだろう。
ひとつひとつ時間をかけながら出来上がっていくからこそ、彼のなかにもしっかりと刻まれていく思い出としての家づくり。
いつか彼の大好きな物づくりに、このささやかな少年時代の記憶が意味をもってくれ
のかな~なんて、勝手な設計者の想像、下心、思い込み~
でもね。
伝統的な家づくりの場面で、そこに関わる多くの人達が変わってきたのをこの目で見てきて、やっぱりそこに何か人をひきつける魅力があることを感じずにはいられない。
私自身も深みにはまってしまった一人
きっと響くんの将来にも良い影響として、この記憶が生きてくれるのだろう。
家づくりは未来への種まき。
だから良い仕事をしなきゃねっ
8月11日見学会予定にしたいのだけど、間に合うかな~。
現場はラストスパートです
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