雲一つない青空の下、いよいよ待ちに待った『往き還る家』の建前となりました朝一番、建主さんからの挨拶の言葉。ここに至るまでの過程を想い起こしたのでしょう。
自然と涙がこみ上げてきた建主さんでした。
その言葉にならない言葉を受け、大工さんたちは俄然奮い立ったようでした。
毎晩毎晩遅くまで、そしてたくさんの助っ人に支えられ『往き還る家』の刻みが完了しました。皆の願いや想いが結集した『往き還る家』。
まるでそれを応援してくれるかのように澄み切った心地いい青空でした
時間が差し迫る刻みであったにもかかわらず、しっかりと施された仕事。
そこに水木棟梁の大工として誠実で手を抜けないこだわりを感じます。
今回、一段と頼りになる棟梁に成長していってくれていると感じた次第。
建主さんにもそういった事を知ってほしく、お伝えした設計者です。
一本一本番付がふられ加工された貫材たち。
そして建主さんのほうは職人さんたちの労をねぎらうためのお昼の支度に精を出されていました。
手づくりの芋炊きを準備してくださいました。それにこだわりのお弁当を準備頂いて。。
こういった気持ちが嬉しいです
それぞれがそれぞれに出来ることを精一杯。それが本来の家づくりなのだと思います。
『往き還る家』の昔ながらの家づくりは、本格的な伝統構法ではないにしろ、
やっぱりその木組みの力強さと美しさを前に感動しました
差口がひとつひとつ力強く収まっていく様子に、確かな確信と、昔ながらの家づくりの良さを再認識します。
何軒建てても、何軒こうやって建前に立ち会っても、変わることのない感動。
そしてこの仕事に携わっているという誇りを、胸を張って言えます
そして昔ながらの家づくりも、すっかり大工さんたちは若手一色になりました。
利益の殆ど出ないような家づくりですが、多くの大工さんを巻き込んでいっている昔ながらの家づくりです。
想いや気持ちがなければ続かない仕事と言えます。
でもそこには誰もを惹き付ける本物だけが放つ良さがあるからだと感じます。
道行く人、ご近所のご年配の方々が
「良い家づくりをされていますね」と声を掛けて下さいます。
「今時ない、懐かしく思う家づくりですね」と。。
彼らの仕事が、今後この愛媛で花咲いていくことになると信じています。
一時も見ていて飽きない美しい仕事。。
そこに無くしてはいけないものを感じます。
日本の美しい家づくり
わたしたちの国の美しい知恵と技術、守っていきたいものです!
建主さんもその心は同じです。
少しでも伝わると嬉しいです
建主さんの友人たちがたくさん建前見学に来られていました。
伝わったかな~!
他の家づくりでは感じない何かを、感じてくれた様です
小さな家ですが、日が暮れるまで建前は掛かりました。
大工さんたちは、たくさんたくさんカケヤを叩いて、最後の力を振り絞ったかのように棟をあげました
こうやって皆の想いが込められた『往き還る家』、良くならないはずがない
これからまだまだたくさんの想いを詰め込みながら進んでいきます~
毎晩毎晩おつかれさまでした!
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