『ゆとりの家』も着々とすすんでおり、いよいよ明日建前なのです
あまりブログには登場しておりませんでしたが、その間に基礎工事や基礎石も据わったりして、『ゆとりの家』は少しずつ形になっています。(この頃は後日談ばかり)
いつものごとく念入りな職人さんたちの打ち合わせ ↓ 風景。。
家づくりの現場は大工さんだけではなく、電気屋さん水道屋さん石屋さん板金屋さんなどなどあらゆる職人さんたちの連携プレーによってなりたっています。この連携プレーがうまくいってこそ良い家づくりが形づくられるという訳。とくに面倒な設計者の家づくりにおいては、よりこの連携が試されるのでもあります。連携がうまく成り立たず、後手後手に仕事がなってしまうと、納まりも悪いうえに、後々トラブルもおこってきますから。
職人さん達からは、「どこそこの現場は最悪やった。職人それぞれが自分勝手な仕事をしている」と、工期のない安いだけの家づくりの現場の様子などをよく聞かされます。工期がないという事もあって、まずは我先にと自分の仕事を優先させたり、後の職種の仕事はおかまいなしといった感じで、他の職人さんの仕事が二度手間になってしまうようなことも度々とか。そんな現場は当然のごとく建て主さんにとっても良い家となるはずはありません
連携プレーには設計者も当然加わっていますし、建て主さんもその一員でもあります。
職人さんたち同様に、現場が気持ちよくスムーズにすすんでいくことを常に心がけなければいけません。
時に現場では難題もわいてきます。
それは例え設計図があったとしても工事段階においては、さらなる事を想定して細部の納まりや施工方法などが検討され施工されるからでもあります。規格品の工場製品の家をつくるのではありませんからね。すべてが一から誰もが始めての家をつくるのでもありますから当然のこと。
とても些細な事と思われることでも、家づくりの目に見えない場面ではこういった連携プレーによって打ち合わせや検討が繰りしなされ、その始めての家づくりという壁を乗り越えていくんです。
わたし設計者の立場は、どちらかと言うとその連携をかき乱すような役でもありますね
時には新たな注文をいれたり、難解な検討事項を投げかけたり、変更を申し出たりと・・。
もちろん出来るかぎり。かき乱さないように配慮して進めていく、それが求められますが、チームの中にはこういう存在も必要なのです。。
そうやって現場が少しずつ進む一方、大工さんたちの影ながらの結晶を建て主さんに見ていただきたく一緒に覗きにいきました
工場にところ狭しと並ぶ大きな材を見て、ご主人・・「はじめて、この家の凄さが実感できた!」と。奥さんと設計者は一緒に「遅すぎ~!」の一声で大笑い
きっとご主人的には、これから自分が背負っていくことになるお金のことなど、それに相応しい家を実感したのでしょうね。
棟梁・中ちゃんの物腰が柔らかい口調で、材のことや刻みの説明に真剣に耳を傾けている建て主さん。建前が終わると見えなくなってしまう命とよべる大工さんの技。これは家づくりのなかでは一瞬の出来事。しかと目に焼き付けて、自分たちの家づくりを実感して欲しい。。
こういったひとつひとつが「しっかりとした自分達の家になっているんだ」という実感や、心からの安心を生んでくれると思うのです。知ると知らないとでは住みはじめてからの安心感が違うよね。
ご主人はビデオにて撮影
そしてせっかくなので鉋(かんな)体験をしていただこう~
引けるかな・・・・・奥さんと、子供さん。
鉋がけは、見る以上に難しい。スイスイと大工さんは鉋をかけるのにね。。
こんなところでも職人さんたちの凄さが体感できます。そんな事を体感するだけで、大工さんを見る目が変わりますし、出来上がっていく家にもより感謝が沸いてくるというもの。
結果、子供さんの方がすんなりとうまく鉋クズが出ました。すごい~!
上手に出来ましたね
大工の素質ありかも。未来の大工さんを期待します
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