職人たちの仕事は、プライスゼロ。。

 

『つながる家+つなげる家』も少しずつ出来上がってきておりますよ

例の階段も、狭い狭いところに大工さんがはいって仕事をしてくれていました。
おかげで階段が完成~!長野くんありがとう。
かなり面倒だったようです


さっそく建て主さんたちも、階段をのぼっていました。
今まで危険な足場をつかってでしか2階にあがれませんでしたからね。これで気軽に2階にあがって2階の進捗状況を見れますね。子供たちも大喜びです

そして浴室に窓がつき、お風呂気分を楽しんでいる、ご家族の面々
和やかでいいなあ~。気分はこのお家にもう暮らしている感じかな。。
この日の事を子供たちの想い出のなかにいつまでも残っていてくれると嬉しいな。。

頑張ってくれた大工さんに、建て主さんも休日ごとに差し入れをしているみたい。
心遣いがありがたいですね。いつも手づくりお菓子をもってきてくれます。

さて、建具屋さんのほうも「まってました!」とばかりに、登場~です。
もう外回りの窓枠は出来上がっていますからね。
これから建具の製作にかかるために、ひとつひとつの窓を採寸していきます。
建具屋さんから・・
「玄関の建具を格子戸にしたらどう?これだけの家じゃから、お金うんぬん言わんき、やってあげたらいいわ。図面を書き換えておいで」「それと・・トイレの戸とかも、もうちょっと気張ってもいいんじゃない、お金は言わんけん、木も山ほどウチにはあるんやからね」っと
嬉しい申し出です
ローコスト住宅での家づくりだったので、玄関戸なども今回はシンプルな木製框戸にしていました。格子は手間がかかるとあって結構良い値段なのです。建具屋さんの「やってあげなさい」という有り難い申し出~

つくづく職人さんたちは、お金ではないんだよな~と感じるところ。
どうせ仕事をするなら、いい物にしたい、喜んでもらいたい。それが職人なんだよな~っと。。
今の時代、そういった職人気質の人がいなくなって、お金や効率ウンヌン言う人が多いです。悲しい時代。でもお陰様で、私の廻りの職人さんたちは、みなお金ではなく、気持で動いてくださる人ばかり。それに自分の仕事に誇りをもっている人たち。大工さんも、左官さんも、建具屋さんも、板金屋さんも、家具屋さんも、皆皆。
そういった職人さんに支えられて、この『つながる家+つなげる家』もさらにより良くなっていく

家づくりって、結局は、仕事をしてくれる職人次第です。
設計者の図面は、絵に描いた餅でしかありません。
もちろん絵に描いた餅も大事なんだけど、職人たちの気持や心意気次第で、その中味は変わっていきます。設計者としては、絵に描いた餅以上になっていく家の姿、職人さんたちが自らの判断や提案で、さらに家がバージョンアップしていく姿にワクワクするのです
それなら・・玄関戸と、洗面所の戸と、トイレの戸をなんとかしたいなあ~

今回は、ローコスト住宅です
っと言っても安普請のローコストではなく、本格的な伝統構法でのローコスト化を目指した住宅
100年200年もたせるための家づくりです

◎金物を使わない仕様、1階の床から木を組んでつくるつくり。柱・梁は5寸巾ものを使い、大きな大黒柱が家の中心にあり、ドデカイ登り梁や牛木などの梁組が全てあらわしとなって見えるつくり。
◎床下は、白蟻や腐りを寄せつけず100年200年もの年月に耐える工夫。
◎構造材は、80年生以上の樹齢で、目込み材を使用。
◎荒壁土は1年熟成させた土を使用。
◎屋根は杉皮の防水に、千枚で葺いた面戸の瓦や、鬼瓦や他の瓦も昔ながらの粋な仕様。
◎畳は、文化財でしか使われなくなった備後中継ぎの手織表を使用し、床も播州床(またはそれに近い同等品)での50年100年耐えていく畳。
◎襖は、ダンボール襖や厚紙の下地ではなく、下貼りを7枚おこなって、苛性ソーダや塩素漂白や防腐剤を使用していない昔ながらの本物の寒漉き・板干し和紙を使用した襖。
◎建具は、浴室・洗面の窓以外は、すべて建具屋さんがつくる特注の木製建具。
◎キッチン台は、指物職人さんがつくる指物での無垢材を使って製作。
◎薪ストーブ、屋外デッキ、ブラインド、浄化槽、井戸付き
◎外構の植栽工事や庭石や飛び石工事も含む
◎指物仕事による無垢材による大型ダイニングテーブル付き
◎竹細工職人による特注竹細工照明2ヶ所
◎合板やボードなどの素材は一切不使用

っと、話せば話すほど、きりがなく
大工さんや左官さんだけの技術だけでなく、昔そこにあったあらゆる職種の素晴らしい仕事、より良き物づくりを遺していくための家づくり仕様という訳~
これでナント税込み2500万!

これを高いと思うか、安いと思うかは、それぞれ個人の建築の熟知度によるかな(笑)。
職人さんたちの手しごとによる、自然の素材をつかった本物の仕事は安いのです
30年経てば住むに耐えなくなるメーカー住宅に、お金を捨てるより、100年200年もっていく家をつくる事、賢いお金の使い方だと思うんだよね~。しかもそれにプラスして、職人さんたちがさらに家の仕様をより良いものへと高めてくれるんだから
↑これはプライスゼロ

職人さんたちや先人たちが育んできた素晴らしい技術や智恵をのこし、ゴミも出さず、地球環境も汚さず、身体にも優しく、山や自然を育む、心から心地いい~家づくり。
どんどんと広めていかなきゃね、っといつも感じます

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