ただいま、ネリネリ中です。
図面で練り悩んでいるのではなく、実はコレ↓
また~、橋詰さん保存食づくり?って言われそうだけど(笑)
実は、糊(のり)づくりです。
白米を練りこんで米糊にします。
ナント言っても、これこそ本当に安心できる糊ですからね。
いつもは膠(ニカワ)の製品化された糊を使っているんだけど、ニカワも善し悪しがあってね。
いまひとつ粘り的な強さが足りないような気がして。
昔は米糊をよく使ったようなので、今回初の米糊に挑戦です。さてさて。
米糊というとトロリ~ンとしたイメージでしたが、やってみると大違い!
ネバイネバイ
炊いたお米をスリ鉢でつぶして、さらに木の板の上で、竹ヘラですり潰していきます。
かなり粘くて、ヘラを持つ手にも力がはいります。
ひとたび手につこうものなら、ベタベタ・・・・・・ベタベタ・・とたいへん・・・。
思った以上に、すごい粘い接着力あります!
それと虫よけに、塩と酢をいれます。
そして表面がなめらかになれば完成です
お手製のり!チューブにいれれば立派な、市販の白ボンドと変わらない感じ!
もちろん食べられますよ、ゴハンだから
この食べられるという安心感、何よりも心地いいですね~
調べによると米糊は300年もの耐久性があるとか。すごい!!
もちろん水掛かりのある場所などには不向き。
あと乾燥には1日を要しますから、急ぎ仕事には、膠の方が向いています。
何ごとも試してみないとね。。
お手製米糊
いつも使っている膠の糊
使い勝手も普通の木工ボンドとまったく変わりませんし、問題がなければ、建具や指物家具にも利用していこうと思っています。。
便利さを取れば、木工ボンドのほうが断然安くて早い!でしょうがね、できるだけ安心できる物を使っていきたいし、取り戻していきたいところでもあります。
ネリネリ作業は、2チューブつくるのに、2時間かかりました
しかもこれから内装工事にはいると結構、いりそう・・・・・・
もうすでに大工さんからは、おかわりの催促です
建て主さんと一緒に、米糊づくりもイイですね~
ちなみに米粉を利用してつくる方法もあるみたいです。
米粉だからスリ潰す手間が省けそうです。でも粘りはどうかな??
こちらもやってみない事には分かりませんね。
米糊は、一度に大量につくって、冷凍庫にストックしています。賢い方法~!
無くなれば、レトルトのようにお湯で茹でて、チューブに移し替えます
そして面倒なようですが、防腐剤がはいっていませんので腐りに注意です。
大工さんは、毎日米糊を持ち帰ってくれて冷蔵庫に保管し、朝一緒に出勤してくる米糊です。
何ごとも手間がいります。。
糊に思考錯誤の設計者ですが、
できるだけ糊を使わない仕事が基本でもあります。
そういった仕事も同時に模索していきたいですね。。
先人たちのより良き物づくりに近づくために、何ごとも一歩一歩といったところです。
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